立教寺の仏たち
天台宗 厄除け福寄せ不動明王 東京都杉並区荻窪 立教寺
立教寺の仏たち
本尊一字金輪不動明王と至福尊天以外の仏たちを一部ご紹介します。
・「一字金輪仏頂尊像(秘仏)」
大日金輪。本尊一字金輪不動明王の御本体。
・「釈迦如来坐像」
客殿に安置していた徳川家所縁の木造釈迦如来坐像は、昭和50年に行われた杉並区による調査で区内最古であることが判明しました。 一見して藤原様式を残したと云うことがわかるすぐれた彫刻で文化財級と絶賛されました。
・「妙見菩薩像(秘仏)」
妙見菩薩とは、北極星の仏であり人の幸せを増益させる功徳があります。特に『妙聖法』では、北極星は北の空の中心で動かない不動の星だから、一字金輪不動明王の星とされています。
立教寺の妙見菩薩は本尊一字金輪不動明王のお使いであり、冬至の星祭祈祷と節分会祈祷に御開帳して、運気上昇・運勢上昇のご利益を施します。
・「絹本着色摩利支天像(非公開)」
摩利支天は本来天女の姿で、息災増益法の本尊として祀られます。しかし立教寺の摩利支天像は男天で三面六臂。大威徳明王像と持物が共通しているため大威徳明王像とも伝わっており、大威徳明王の功徳が備わった平穏無事・息災増益の御利益がある摩利支天として祀られています。線が精緻で細部まで丁寧に描かれた大変優れた作品であり、大威徳明王様の構図からも戦国時代以前の作と考えられます。