本尊 一字金輪不動明王
天台宗 厄除け福寄せ不動明王 東京都杉並区荻窪 立教寺
「本尊 一字金輪不動明王（一字金輪仏頂の化身）」について
本尊は最勝最尊「一字金輪不動明王」。不動明王は密教の最高位の仏である大日如来の化身で、古くから多くの信仰を集めるとても強いご利益を施す仏です。特に立教寺の不動明王は、一字金輪仏頂尊の化身であり、全国でも他に類を見ない立教寺だけの特別な、唯一無二、不動明王の王様です。※
仏頂尊とは最勝最尊の仏をいいますが、一字金輪仏頂尊は仏頂尊のなかで最も優れた徳を持ち、大日如来よりもさらに高位の尊い仏です。
一字金輪仏頂尊は、息災・増益・敬愛法の本尊である「一字金輪曼荼羅」の中尊です。この仏を本尊とする御祈祷は最強で、他尊の修法を圧倒するため最秘の修法であり、無量の罪障を消滅して必ず救済され、どんな願い事も成就するといわれます。この一字金輪法を修する行者がいる周囲５００由旬内(約７０００ｋｍ四方)では、他の御祈祷はすべて効き目がないほどすぐれた功徳があります。
また、人の運命を掌り運勢を操る「星曼荼羅」の中尊でもあります。立教寺御本尊一字金輪不動明王も「星(北極星・北斗七星)」の仏である妙見菩薩を使役し、人々の運勢を操り「吉縁」を起こす(縁起)功徳があります。
このように、立教寺の一字金輪不動明王も一字金輪仏頂尊と同じすぐれた功徳により諸願成就に導きます。
他に「立巳・立身(たつみ)不動」ともいい、立身出世や足腰の病に霊験あらたかとされ、足腰のない巳(ヘビ)までもピンと立たせる(立つ巳)功徳があるといわれます。また、特に「辰巳」に通じるからと、辰年生まれと巳年生まれの方が多く参拝されます。
山号の「円光」は、円光寺の他、一字金輪仏頂尊の金輪(光背輪)も意味します。
※「一般に不動明王は、大日如来が憤怒の形相に化身したもの（教令輪身）とされているが、当寺本尊の不動明王は、最勝最尊の仏である一字金輪仏頂尊の教令輪身とされる。(杉並区教育委員会発行『杉並の寺院』より)」
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